喊声 1月号

単位の話をしよう。といっても、我々が今必死につかみ取ろうとしているそれではない

▼日本にメートル法が導入されて、今年で50年という。かつて30センチは1寸だった。従来の尺貫法を廃止するのに反対の声が大きく、予定より大幅に遅れての実施だったそうだ。モノの数え方が変われば生活も大きく変わる。日常の景色に異国色が増えていく。当時の混乱や抵抗は、容易に想像できる

▼西欧では今、右翼政治家たちが票を集め、他民族の受け入れを拒む動きがある。一時は開国を叫んだ彼らから、日本のような単一民族国家を賞賛する声まで出ているから驚く

▼近年多発するテロに警戒心が高まるのは当然だが、他民族排斥が適切な手段かは疑問である。テロ首謀者のなかには西欧の血を引く白人も多い。問題の本質は、居場所のない移民や難民たちだ。解決の糸口があるとすれば、彼らを拒むのではなく居場所を与えることではないか

▼開かれた社会には、確かに危険や恐怖がある。それでも、多様であることは豊かさをもたらしてくれる。そんなプラスの面に目を向けたい。例えば単位の取得にしても、友達の数は多い方がいい。これは、皆様もご存知の通りだろう。(上山理紗子)


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