慶應塾生新聞会 三田オフィス
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大学教員が語る「学生生活」~商学部准教授 安田 公美君

大学時代を振り返って一番の思い出は、女子寮での思い出。70人程の寮生と食事、入浴まで、まさに寝食を共にしていました。よく夜更かしをして話しましたね。寮で心に残る友達ができました。会うことはなかなかありませんが、今でも手紙のやりとりなどをしています。

また、大学2年生から慶應のバンドサークルに入りました。放課後日吉に来て、諭吉像の前でよくミーティングをしました。
実はハードロックやヘビーメタルのボーカルをやっていました。ステージでの演奏がうまくいったときの感動は忘れられません。サークルは、勉強が忙しくなる3年生の途中まで続けました。

もちろん勉強も熱心にしていました。東大では3年生になる前に進路の振り分けをして学部を決定するので、1、2年生で勉強し、よい成績をとらないと行きたい学部には行けませんでした。試験前にはよく徹夜で勉強しました。遊ぶときは遊ぶ、勉強するときは勉強、と決めていました。

現在の専門分野である数学はもちろんですが、フランス語や心理学、体育など、いわゆる「般教」の授業が楽しかったのを覚えています。逆に、実験の授業は苦手でした。正しい実験結果が得られるまで終われず、夜の9時まで実験室に居残ることもありました。特に生物のカエルの解剖の実験では、周りの学生が楽しそうに実験している中、私だけ気を失いそうになってしまいました。

冬休みには、サークルや数学科の先生や仲間とよくスキーに行きました。また、学期中やっていた家庭教師とは別に、短期のアルバイトもしました。ウエイトレス、バレンタインデーのチョコレートの包装、ベビーシッターなど、色々やりましたね。楽しそうな仕事も実際には楽ではないことも多かったです。

かつて、私にとって慶應生は「お坊ちゃん・お嬢様」というイメージでした。大学時代のサークルの仲間の慶應生の中には、2LDKのマンションに住み、車を持っている人までおり「国立大の学生とは少し違うな」と感じていました。

しかし、教員になってから、慶大の男子寮を見学する機会があり、古い部屋に相部屋で住み、アルバイトをしながら勉学に励む学生を見て、「慶大にもこうした学生もいるのだ」と親近感を抱きました。

学生時代というのは、思いっきり学ぶ時間とお金を与えられている時間です。私もそうでしたが、楽しいことに夢中になり、それに気づかない人も多いでしょう。しかし様々な教授から最先端の学問に触れるということは、社会人になってからではなかなかできません。大学生である今のうちにできることをやり、いろいろなことを吸収していってほしいと思います。

聞き手=小椋彩夏