慶應塾生新聞会 三田オフィス
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生活変わる春 「いい部屋づくり」を学ぶ(インテリアコーディネーター 北谷明日香さん)

寒い冬も終わり、とうとう新学期を迎える4月。この機会に一人暮らしを始めたり、引っ越しをする塾生も多いことだろう。

新しい部屋で生活するにあたって頭を悩ませるのが、インテリアのコーディネートだ。大学生の住まいといえばワンルーム、あまり広い空間はとれない。しかし、なんとか快適でおしゃれな部屋にしたい。こんなときは一体何を考えればいいのか。慶大法学部政治学科卒業のインテリアコーディネーター、北谷明日香さんにお話を伺った。

ワンルームでは、ひとつの空間に生活に必要な全てを詰め込むことになる。狭い部屋のコーディネートには限界があるように思えるが、「ひとつの部屋でおさめなければならないからこそ、家具などの配置を工夫すべき」と指摘する。

インテリアプランを考える際、まず最初にすべきことは「ゾーニング」だ。これは、部屋に置く家具の場所と、人の動線を考える作業である。ゾーニングをしっかり行わないと、人の動き方が煩雑になってストレスがたまり、部屋も散らかりやすくなる。

「キッチンの近くに食事をする場所、着替えスペースに服の収納場所、といったように、一連の行動をできるだけ近くで行えるように家具を配置するといい」と話す。

また、狭い部屋であっても工夫次第で広く見せることができる。家具の高さをそろえて並べると視線が先へ流れるため、部屋が広く感じる。可能なら家具の奥行きもそろえられると効果が高い。

さらに部屋をおしゃれにするコツとしては、「フォーカルポイント」と「照明」がある。フォーカルポイントとは、部屋のなかで視線を集める領域のこと。部屋の奥の隅は自然と視線がいきやすいため、そこにお気に入りの雑貨や差し色を置いたりすると効果的だ。

照明にも気を配ると、部屋の雰囲気にメリハリがでる。たとえば、高い位置からの明るい光は昼をイメージさせ、やる気を出すのに適している。逆に、足下などの低い位置にオレンジ色の光を置くと夕方を連想させ、リラックスできる。

インテリアを考える際に大事なのは「自分の部屋をどんなイメージにしたいのかを明確にしておくこと」。しかし学生には予算の制限もあり、一括で家具をそろえるのが難しい。ひとつずつアイテムを買い足していくと、部屋全体の統一感はなくなってしまう。

まとまりのある部屋をつくるには「素材や色を統一すること。自分の部屋の写真をスマートフォンなどに保存しておき、新しく何かを購入する際にはその写真と照らし合わせてイメージを確認するのは簡単な方法」とアドバイスした。

限られた予算でインテリアを考えるのは難しいが、その中でいかにより良い部屋をつくるか試行錯誤するのも、醍醐味のひとつと言えるだろう。
(和田啓佑)