カラーラン ゴールの様子
カラーラン ゴールの様子

マラソンブームの中で増加しているのは、42.195㌔のフルマラソンではなく、5㌔や10㌔程度の短いコースを設けるマラソン大会だ。そのなかでも、近年は本来の「走る」こととは別の目的を持つマラソンイベントが、多く開催されている。海外で誕生して日本に上陸したものから、地域の特産品をテーマにしたものまで、多種多様だ。

今回インタビューに答えてくれたKさんが参加した「The Color Run」もその一つ。全5㌔のコースを走りながらポイント毎に色のついたコーンスターチをかぶる。最終的には全身をカラフルに彩ってゴールすることが唯一のルールとされる。

他にも、夜の街で蛍光色の服や電飾をまとって箸走る「Electric Run」(ナイトランとも)、給水地点でお菓子を食べながら走る「スイーツマラソン」、ラーメンからカレーまで食べられる「グルメマラソン」などがある。こうしたイベントは東京、大阪などの主要都市で開催されている。

一方で、地域の特色を活かした、地方の市民マラソンも負けていない。例えば、千葉県の富里市の「富里スイカロードレース」は、給水所で水の代わりにスイカが食べ放題。昨年度の参加者1万2249人に対して、2万5088人からの応募があったという。

他にも、参加賞として温泉めぐりチケットや、神社のお守りをもらえるものなど、個性あふれる大会がまだまだ潜んでいる。

春休みはまだ長い。まずはどこにどんな大会があるのかを調べて、日頃は行けない土地のマラソン大会に参加してみるのも面白そうだ。