私、男性に全然もてないんです。なにか良い方法はありませんか? (政2女・匿名希望)

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しょうゆ×バニラアイス=みたらし団子
しょうゆ×バニラアイス=みたらし団子

「そうだ、胃袋を掴もう」。所員Mは突如そんなことを言い出した。銀杏伝説はさることながら、今日になっても彼氏のかの字、いや恋愛のれの字も浮かんでこないM。それにたたみかける様に「えっ、イマドキの女子で料理できない人っているの?」と、一人暮らしをしている所員Yに煽られる毎日。そこで短絡的思考のMは「ならば、男性の胃袋を掴むところから始めてみようか」と思いつく。そこで招集されたのは、事務所が誇る最強非リア集団の男性陣だった。

しかし、Mも伊達に非リアライフを満喫してきたわけではない。男性陣を呼びつけておいて手料理を振舞うのが面倒になったMは、突如醤油とバニラアイスを持ち出して不敵な笑みを浮かべる。「この手があったか」。

そうご存知の通り、いわゆる食べ合わせ。インターネット上で謳われているものに挑戦するも、実際にやってみると分量が分からないので意外と苦戦することになるのをMはまだ知らない。

まず初めに試したのは、先ほどの「しょうゆ×バニラアイス=みたらし団子」。これは普通に美味しいとの評価を得てMも満足げだった。しょうゆによる着色も美味しさを引き立てる要素となった。次は「いちご×マヨネーズ=大トロ」。ここで途端に男性陣の顔色が曇り始める。「あくまでも新感覚スイーツかな」と配慮した表現をするも、初回の成功に浮き足立つ彼女の耳には入らなかった様子。そして最後は「しょうゆ×プリン=うに」。暖かい白飯とともに一口食べた所員Yは、途端に地を這うように動き出した。それを見て「えっ、駄目だったのかな」と悲しそうにするM。見かねた所員Kが「うにの寿司にはマヨネーズが乗っているからね」と、どこから持ち出したのかマヨネーズを投入。その後、それを食べた女性所員Kがお腹を壊し何度もお手洗いを往復することになろうとは誰も想像しえなかった。

その頃しんと静まった事務所の一角で、所員Nが「まずは料理を振舞えるような相手を見つけることが先決ではないのか」という一言を放っていたのだが、それは誰も知らない。  (らくらくぱんだ)