体育会バスケットボール部男子、ソッカー部男子が相次いで来年度からの1部昇格を決定した。
 バスケットボール部は、第84回関東大学バスケットボールリーグ戦の2部で優勝(12勝2敗)。10月27日からの入れ替え戦(3試合制)で1部最下位の大東文化大学に2勝した。
 ソッカー部は第82回関東大学サッカーリーグ戦で、10月26日に行われた東京農業大学戦に勝利。同大会の2位以上が確定し、自動昇格を決めた。

 昨年、2部に降格した慶大バスケ部が1部復帰を決めた。第84回関東大学バスケットボールリーグ戦2部で慶大は12勝2敗で優勝。1部最下位の大東文化大との入れ替え戦で2勝した。慶大は12月1日から代々木第二体育館などで行われる全日本大学バスケットボールに関東7位として出場する。

筑波第一戦
二ノ宮好プレー 逆転勝利を演出

【慶大71―67筑波大】
 1部復帰を目指す慶大にとって、落とせない大事な一戦。
 序盤から慶大は、筑波大のルーズボール、オフェンスリバウンドを取りきれず、3Qを終えたところで筑波大に1点リードを許した。だが、試合時間残り3分、二ノ宮(環2)がマッチアップの選手からスティール。酒井(環2)へアシストを決めた。二ノ宮の好プレーがきっかけで、慶大は4点差で勝利。二ノ宮が立役者となった。
▼二ノ宮
スティールや、ディフェンスリバウンドをとれると、うちの得意の早い攻めができるので、そういった流れをしっかりした。 

筑波第二戦
「らしさ」発揮 入替戦進出へ

【慶大90―72筑波大】
 2敗で負けられない状況が続く中、筑波大に対し「リバウンドから速攻」という慶大らしさを見せつけ、10勝目を手にした。
 立ち上がり、慶大は思うようにシュートが決まらず、1Qで筑波大に2点のリードを許す。
 しかし後半に入り、二ノ宮の3Pなどで流れを引き寄せ、リバウンドから速い展開に持ち込む。4Qには鈴木(法4)が駄目押しのバスケットカウントを決め、相手を突き放す。最後は18点差をつけ、筑波大を下した。
 この日、明大が早大に敗れたため、慶大のリーグ戦2位以上が確定。入れ替え戦進出を決めた。

早大第一戦
接戦競り勝ち 2部優勝決定

【慶大87―78早大】
 2部といえど早慶戦。慶大はこれまでの戦績に甘んじることなく、気迫のプレーを展開した。
 序盤、岩下(総2)の不調などでリバウンドが取れず、苦戦を強いられる。それでも慶大は、相手のペースに流されることなく、前半を5点リードで折り返す。
 4Qに入り、早大が一時逆転。勝利が危ぶまれたが、鈴木、二ノ宮の連続得点で再逆転に成功。その後、早大はファウルトラブルに陥り、慶大が逃げ切る形となった。
 佐々木ヘッドコーチ(HC)は試合内容について「競り勝つのが伝統。早慶戦は大事な試合なので、明日もモチベーションを保ちたい」と語った。

早大第二戦
5試合ぶり100点 快勝で入替戦へ

【慶大112―94早大】
 リーグ戦最終日。前日の結果により、慶大の2部優勝は確定。この日は、余裕のある試合展開をみせた。
 慶大は前日に比べ試合の入りがよく、得意の速攻で、開始4分で12点差をつけ、早大を一気に離した。
 「立ち上がりがいいと、主導権を握れるので、集中していこうという感じでした」(小林・総3)
 早大の当たりが弱く、完全に試合の主導権を慶大が握り、この日は5試合ぶりの100点ゲームで制した。ベンチ入りの選手全員が出場したという意味でも、リーグ戦最終日は慶大にとって重要な試合だったと言える。

入替戦第一戦
攻守に圧倒 30点差先勝

【慶大94―64大東大】
 1部昇格をかけた入れ替え戦初日。相手は、昨年慶大を2部へ降格させた大東大。
 試合開始直後、慶大も大東文化大も譲らない。だが、1Q中盤で鈴木(法4)が3Pを決めると、小林、田上(環3)らがシュートを決め、一気に差をつけた。3Qで山本が3Pを決めるなど、大東大が巻き返しを図ったが、二ノ宮が攻撃を抑え、3Q中盤から4Q序盤まで10分近く大東大に得点を許さず、試合を決定づけた。
 慶大は最後まで優位に立ち、入れ替え戦初日を見事制した。
 この日の試合について佐々木HC「最初から20点くらいの差になるとは思っていたので、額面どおりかな」とコメントした。

入替戦第二戦
昨年のリベンジ 連勝で1部復帰

【慶大106―84大東大】
 入れ替え戦2日目。前日に先制していた慶大は、この日も勝利をおさめ、1部昇格を果たした。
 序盤、大東大の山本に次々と3Pを決められるも、慶大は堅いディフェンスで大東大の攻撃をとめ、課題だったリバウンドを制した。バックアップの選手の活躍もあり、22点差で勝利し、昨年のリベンジを果たした。
▼鈴木
最高です。負けたときから、ずっとこの2戦目の(勝利の)ことばかり何十回と考えていた。それが現実となったことに、感動している。