マルタバックを求め行列ができる

三田キャンパス正面口の階段をあがったところに「多言語喫茶PLURIO」はある。国際交流団体PLURIOに所属する1年生によって営まれている模擬店だ。彼らが販売しているのは「マルタバック」。この聞きなれない名前に首をかしげる人も多いだろう。

マルタバックとは、インドネシア料理の一つで、春巻きの皮で具材を包みこんで焼いたものである。PLURIOは毎年三田祭でこの料理を販売しており、昨年は三宅賞を受賞した実力派だ。本年度も模擬店大賞の決勝にまで勝ち進み、惜しくも優勝は逃したものの、90店舗中5位という好成績を修めた。

毎年異なる味を販売しており、今年はサモサ風、ムスカボレイ風、韓国風の三種となっている。それぞれインドを意識したカレー味、トルコ風のバジルがたっぷりと入ったもの、韓国らしいピリっとした辛さと餅の食感を楽しめるものなど、国際交流団体らしい品ぞろえだ。

今年度は1個なら250円、複数個なら200円で買えるというサービスも行っている。「ぜひ皆さんでお越しいただいて、三田祭をエンジョイしていただければ」と責任者の紀谷万里子さん(政1)は笑顔で語った。  (阿久津花奈)