(イラスト:藤浦理緒)

【挑戦状】ペンマークを探せ!この世のすべてをそこにおいてきた!(匿名)

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「…ぬぁにこの本人上手く言ってやったぜみたいな中二病の手紙。こちとら忙しくてこんなの構ってらんないっつーの。こんなの無視ですよね、所長?」と大事な依頼(?)を散々にこき下ろすのは、最近出会いがなくて気が立っている所員O(文3)。「そ、そんなこと言わないで探してあげればいいじゃないか。これは業務命令だ!」といつになく強い口調で所長K(理3)は指示を出す。業務命令と言われちゃ仕方ないのでOは三田キャンパスへと向かった。

「えー、意外と色んなところにある!」と嫌々始めた割に1人きょろきょろと楽しそうなO。不審がる周りの目なんか一切無視☆まず見つけたのは塾館局周辺のマンホール。至るところペンマークがついている。次に向かったのは、よく大学案内の表紙になる旧図書館。入ってみると中にある電灯にペンマーク。正面階段の踊り場にあるステンドグラスにも。さらに、『節電中』の張り紙にもついている。「どんだけペンマークなのよ…」と独り言いながらもOは調査を進める。もちろんこの間ずっと1人だがそんなこと気にしたら負け☆他にもキャンパスの東側では、東門や外灯、掲示板にペンマークを発見した。
時計台の碑文にある格式高いペンマーク

「古い建物には割とついてるのね。」と重大な法則(と本人は思っている)を見出したOは三田演説館へと向かった。「ここには絶対あるはず…」と人気のない周辺をうろうろすると…「あった!!」

正門から見える高さ5メートルの時計塔の碑文に、普段目にするのとは違う格式高いペンマークがある。

調査結果を報告すると所長はとても満足げな表情。「いやー、○ぃずにーに行ったらそういうマーク探すのにはまっちゃって。俺矢上だからさー」「…あの中二の依頼、所長だったんですか」 (女帝)