2013年三田祭講演会特集 平井理央氏

中学生の頃から、雑誌のモデルやテレビ東京系列の「おはスタ」のおはガールを務めるなど、タレントとして活動をしていた。番組の表舞台で活躍する一方で、収録の際にいつも興味を持っていたのは裏方の人たちの仕事であった。「スタッフと一緒に番組を作り上げる一体感が好きだった」と、タレントではなく、企業側からテレビや番組の制作に携わりたいという気持ちが強かった。

慶大卒業後はフジテレビに就職。「どういう風に番組を作っていくか。いつもスタッフと同じ目線で考えていた」と、番組制作の一体感を味わう気持ちは、アナウンサーの立場になっても変わらなかった。

担当していた「すぽると!」の影響もあり、主にアスリートの方々へのインタビュー経験を積んだ。「今まで接点のなかった人の話を聞き、新たな価値観を学ぶこと。自分の人生を豊かにするためにすごく大切なことじゃないのかな」と平井氏。自身も好きな言葉だと話す「一期一会」の意味をインタビューの仕事が教えてくれた。

大きな転機が訪れたのは29歳の時。30代での10年間をどう過ごそうか悩んだ末、新たなことにチャレンジしようと考えフジテレビ退社を決断した。自分の発言が会社の発言となる責任感から、ときにインタビューを行う際に自分の意見を控えることもあった社員時代。自分を守ってくれる会社を離れることに不安もあったが、「今まで以上にインタビューで自分を出せる」ことがとても楽しいそうだ。一番好きな仕事であるインタビューを各界の人々に行っていくことが、これからの活動の中心のひとつとなる。

塾生時代は芸能活動をしていたわけでなく、サークルやバイトにいそしむ世間一般の大学生と同じであった。サークルやゼミなどでも役職を務めておらず、授業は楽に単位が取得できるかどうかを基準に履修したこともある「本当にふつうの、ちょっとダメなところもある学生だった」と振り返る。

社会に出るまでの充電期間として楽しめた学生時代を後悔しているわけではない。むしろ、大学で何かに打ち込めなかったという思いが、社会に出てから「ここから頑張らなくちゃいけない」という気持ちを引き起こしてくれた。

何事もやるならとことん
「今でも一番戻りたい時期だ」と話す平井氏にとっての塾生時代。その真っ只中にいる現役塾生に対しては「勉強、遊び、何事もやるならとことんやってほしい」とエールを送ってくれた。

平井氏にとって、今回は初めての講演会の舞台となる。「不安も大きいですが、来場してくれた方々にほんの少しだけでもためになったと思ってもらえるお話ができたら」。たくさんの人から得た価値観を多くの塾生の心に響かせるだろう。

(小林知弘)


11月24日(日) 16:00~17:30
南校舎ホールにて講演会開催!


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