「想像力は世界を変える」。浪人時代に尊敬する予備校の先生が受験生に送った言葉だ。この言葉はフランスで勃発した5月革命の時、学生が壁に描いた「想像力が権力を奪う」という落書きに由来している
▼大学生活も2年が過ぎた。思い返すと決断の連続だった。どの道に進むべきなのか、どれが最善の道なのかを迷うこともあった。しかし、道を歩き始めて気づくのは「その道をどう歩くのかが重要である」ということだ
▼今、自分が何をすべきでどう動くべきなのか。こうした想像力を働かせて行動すれば歩みが止まることはない
▼新入生にも待ち構えているだろう決断の連続。何も考えずにいればとても楽だ。だが、悩むことから逃げ出さないでほしい。しっかりと考えて向き合ってほしい。想像力を存分に働かせるのだ
▼フランスの学生たちは想像力で世界を動かした。我々も、世界を変えることが出来なくても、何かを変えることができるはずだ。その変化が後に世界を変えることになるかもしれない。
(樫村拓真)