大学に入学したことをきっかけに、自動車免許を取りに行こうとする学生は多い。しかし、免許取得にはさまざまな手段があり、どの手段で取りに行くか迷う学生も多いだろう。そこで今回は慶應義塾生活協同組合の中村さんに免許取得についてのポイントを伺った。
大学生の間に免許を取得するべき理由は、やはり時間的に余裕がある点だ。社会人になって地方勤務になった場合など、どうしても免許が必要になる場合がある。しかし、社会人になってからでは自動車教習所に通う時間を十分に確保できないため、学生で余裕のあるうちに取っておくべきだと話す。

入学前に入念な計画を

では、大学在学中においての教習に通う時期はいつがいいのだろうか。中村さんは1、2年生という早い段階がよいとおすすめする。3年生になるとゼミや就職活動に追われ、学生とはいえども時間に追われる生活になってしまう。4年生では、内定が決まった後に企業に呼び出されるなど、行く場所によっては自動車を使えると便利な場合もある。その時点までには取っておきたいという意味で、学生でも早いうちにとっても損はないということだ。
教習所の通学形態には、大きく分けて日常の空き時間を使って通う通学タイプと、長期休暇を使って2週間ほど地方の教習所で教習を受ける合宿タイプの2形態がある。それぞれの形態の特徴について触れてみた。
通学タイプは自分の授業やバイトの予定などに合わせて教習所が教習のスケジュールを作成してくれるので、各個人の生活に合わせた形で免許を取りに行くことが可能だ。時期も早い人では1ヶ月で卒業する人もいれば、3ヶ月以上ゆっくり時間をかけて卒業する人もいるなど、人それぞれである。
合宿タイプは前述したように、2週間程度の短期で教習所を卒業できるというメリットがある。通う教習所も新潟、山形など、首都圏以東を中心に多くの教習所の中から選ぶことができる。長期休暇の2週間程度の予定をすべて空けなければならないというデメリットはあるものの、教習価格は宿泊費、食費、交通費が含まれていて、普通の通学制よりも割安感がある。
また、大学生協を通じて申し込むと、直接教習所で申し込むよりも教習代金が安くなったり、特典がついたりするので、積極的に利用するのもいいだろう。
中村さんは取得時期について「4年間でいつ何をするのかという大まかな計画を入学前に考えることが大事。その中で自分に合った免許の取得法を考えてほしい」と話した。教習についてきちんと情報を収集し、それぞれのキャンパスライフに合わせた形で楽しく免許を取りに行ってほしい。       (小林知弘)