慶應塾生新聞会(以下、塾新)は塾内でも最大のメディア系サークルの一つである。創設されたのは1969年と、40年近い歴史を持つ伝統あるサークルだ。毎月第2水曜日の発行に向けて、編集会議、取材活動、記事執筆、編集作業といった様々な手順を踏み、印刷会社にデータを提出するまでの一連の作業を全て自分たちの手で行っている。
 しかし、読者の中には新聞サークルと聞いて、「暗くて、閉鎖的」とか「活動内容も真面目で堅苦しいものばかり」といったイメージを抱いている方々もいるだろう。かくいう私も当初は否定的な印象を持っていたので、読者の方がそう思われるのも致し方のないことである。そこで今回は、塾新の主な活動内容を簡単に紹介する。読者の方に、塾新に対する先入観を一新して頂きたい次第だ。
 まず、新聞に欠かせないのが記事。掲載記事を書く際に、取材を敢行することが多々ある。取材の中には、各界の第一線で活躍している著名人の方々へのインタビューなど、普段あまり接点のないような社会人と接触できる機会も多く、非常に勉強になる。取材経験は塾新の大きな魅力であり、人とは違った学生時代の経験ができることは間違いない。加えて、自分が興味を持っている分野、人物についての企画、取材なども実現することが可能だ。
 取材の時間は、自分の都合に合わせて決定できるのも魅力の一つだ。授業の合間に取材を行うため、勉強が疎かになることはない。自由度は高く、積極性さえあれば自分の世界を相当に広げることができる。
 また、新聞発行後にもより多くの人に新聞を読んでもらうべく、自らの手で新聞を配布するという活動もある。この新聞配布を経験すると、街角でティッシュやクーポンを配っている人の気持ちが痛いほど良く分かるようになる。新入生の中には入試会場で新聞を受け取ってくれた方もいるだろう。
 新聞作成の活動以外にも、春秋の早慶戦観戦、三田祭出店、合宿などイベントや行事が年間を通して盛りだくさんなので、新聞自体に興味がない人でも楽しむことが可能だ。
 ちなみに、塾新の運営費用は企業や団体からの広告収入で賄われているので、会に所属する部員は会費を払わずとも、各々の活動に取り組むことができる。当然、広告営業も自らの手で行っているので、広告担当につけば営業の勉強にもなる。
 ちょっと変わったキャンパスライフが送れること請け合いなので、少しでも興味が湧いたら、気軽に部室に足を運んで頂きたい。やる気さえあれば、いつでも、誰でも大歓迎なので、実際に塾新に触れてもらい、ネガティブなイメージを払拭して頂けたら嬉しい限りだ。

(大熊一慶)

【新入生歓迎会のお知らせ】
 ・4月12日 渋谷
 ・4月19日 渋谷
 他にボウリング、新歓合宿なども予定してます。