若者はチャレンジをするべき

若者に訴えかける辻野氏

Google Japan前社長、辻野晃一郎氏の講演会が先月2日、日吉キャンパスJ29教室で開かれた。同講演会は公認団体Front Runnerが主催。世界を相手に戦っていくために日本、そして学生に求められるものを考える機会として企画された。

まず辻野氏は日本に求められることとして、外貨を稼ぐためのビジネス、21世紀型の経済モデルの創出、クラウドやインターネットのフル活用を挙げた。

「国を富ませるには海外から金を持ってこなければならない」。内需先行型から脱却したインターネットの強みを活かしたグローバルビジネスの重要性を説いた。

その上で、21世紀の経済モデルは、経済状況や流行に則して新たな人材と企業によって創出されるべきだと断言した。「20世紀の大企業に21世紀の成長戦略を期待するのはいかがかなものか。あらゆることの再定義が求められている。20世紀の延長線で生きるな」と強く主張。Google、Facebookなど米国で次々と生まれる新進気鋭の企業を例に挙げて、新たな時代のリーダーの出現を期待した。

そして、インターネットを多くのビジネスパートナーとリアルタイムに関わるツールとし、ネットをフルに活用したスピード経営が重要視されるとした。

学生に対しては、失敗を恐れず挑戦する姿勢を求めた。「チャレンジャーに冷たい日本」でも、特に若い人はチャレンジしていくべきだと述べた。

さらに「自分の目で見て、感覚を使って、頭で考えて、そして自分の責任で行動してほしい」とメッセージを送った。