試合運びに課題山積み

立大戦で2トライを挙げたWTB新甫(中央)

筑波大戦 ●12-36 攻守にミス多く黒星スタート

関東大学ラグビー対抗戦が開幕した。初戦は前年4位の筑波大との対戦。前半、12―17と筑波大に迫るが、後半は筑波大の怒とうの攻撃から3トライを追加され、12―36で敗北。開幕戦黒星スタートとなった。 「筑波大の2人目のサポートが非常に早かった」(田中監督)とボールの争奪戦へのサポートで後手を踏むと開始早々、トライを取られてしまう。一方、慶大は前半10分にこぼれ球を拾ったSO浦野(政2)が40㍍独走トライを決める。37分にはLO佐藤(総4)がトライを加え、12―17で前半を折り返す。 後半になると、キックミスとボール争奪戦での劣勢から自陣での戦いを強いられる。2分にモールからトライを許すと、筑波大のWTB彦坂らを中心とした攻撃に次々と防御網を破られ、計3トライを献上。 慶大は攻め手がなく、無得点のままノーサイドとなった。

立大戦 ○36-15 今季初白星も攻撃に精彩欠く

対抗戦第2戦の立大戦。慶大は前半22分のFB武谷(総3)のトライを始め、計6トライを奪い、36―15で勝利。対抗戦初白星を挙げた。 序盤からSH宮澤(法2)の素早い球出しからナンバーエイト白子(商2)らが立大の防御網を破り、ゴールラインに迫る。しかし、「接点へのサポートが相手よりも遅い」(WTB新甫、経4)ことやノックオンなどの小さなミスでトライには至らない。 試合が動いたのは前半22分。BKのライン攻撃からFB武谷がトライ。その後、2トライを決め、21―5で前半を折り返す。 後半も18分と26分にWTB新甫がトライを決めるなど、立大を突き放した。一方で攻撃での細かなミスや終了間際に不用意なキックからトライを許すなど、次戦の帝京大戦に向けて課題が多く残る試合となった。      (塚本雅章)